2025年01月14日 近年流行りの家族墓とは
家族墓とは、文字通り家族単位で埋葬されるお墓を指し、従来の「○○家之墓」などの代々受け継がれるお墓とは異なります。
現代において、核家族化や少子高齢化が進む中、身近な家族だけで眠りたいというニーズに応えた形で広まってきました。
家族墓の特徴
- 家族単位での埋葬:配偶者や親子、兄弟など、特定の家族に限った埋葬を前提としています。
- 小規模:従来のお墓よりも区画や墓石が小さく、コンパクトなものが多くなっています。
- 承継を前提としない場合がある:代々受け継ぐことを前提とせず、一代限りや数世代のみ使用されることが一般的です。
- 永代供養付き:霊園や寺院が管理し、供養を行う永代供養がセットになっていることもあります。これにより、後継者がいなくても安心して供養を任せられます。
家族墓の種類と形態
家族墓には、主に以下の形態が存在します。
- 一般的な家族墓(累代墓)従来の墓とほぼ同じ形式で、墓石に「○○家之墓」や「○○家代々之墓」と刻まれます。核家族化により、区画が小さくなる傾向があります。また、代々受け継がれることを前提にしています。
- 永代供養付き家族墓霊園や寺院が管理・供養を行う永代供養がセットとなった家族墓です。後継者がいない場合や将来の管理が難しい場合に適しています。一定期間後、合祀されることもあります。
- 納骨堂の家族墓屋内に設けられた納骨堂の家族用区画です。天候に影響されずお参りできるため、便利です。多くの場合、永代供養とセットになっています。
- 樹木葬・自然葬の家族墓樹木や草花を墓標として用いる樹木葬や、自然の中で遺骨を返す自然葬の家族墓があります。自然志向の方々に人気の形態です。
家族墓を選ぶメリット
- 家族と一緒に入れる:血縁の濃い家族とだけ一緒に眠ることができるという希望に応えます。
- 費用が抑えられることがある:区画や墓石が小さいため、従来のお墓よりも費用を抑えられる場合があります。
- 永代供養付きで管理の負担がない:後継者がいなくても霊園や寺院が管理・供養を行ってくれるので安心です。
家族墓を選ぶデメリット
- 先祖代々のお墓に入れない:従来のお墓を受け継いでいる場合、そちらに入ることはできません。親族との調整が必要です。
- 埋葬できる人数が限られる:小さい区画のため、埋葬可能な人数には限りがあります。
- 永代供養の場合、合祀される可能性がある:一定期間後、他の遺骨と一緒に合祀されることがあります。
家族墓を選ぶ際の注意点
- 家族・親族と十分に話し合う:誰と一緒に入るのか、承継について、しっかりと家族や親族と話し合いましょう。
- 霊園・寺院の管理体制を確認する:永代供養付きの家族墓を選ぶ際は、霊園や寺院の管理体制や供養内容を確認することが重要です。
- 費用を比較する:複数の霊園・寺院を比較し、予算に合ったお墓を選びましょう。
家族墓は現代のライフスタイルや家族構成に適したお墓の形態の一つです。
選ぶ際には、家族や親族とよく話し合い、自分たちにとって最適なお墓を選ぶことが大切です。